日曜日, 2月 07, 2010

america's cup

 今年は4年に一回のアメリカズカップの年だ。第33回になる今回は、前回優勝したスイスのチームがディフェンダー、これに対して数々のレースを勝ち抜いたアメリカのチームがチャレンジャーとなり、合計3回のレースを戦う。

 あまり知っている人は多くないが、ヨットが前に進む物理は、飛行機が飛ぶ仕組みと一緒だ。ただ、自分の進む方向、風の方向、波の方向、そしてヨットの上にいる自分が感じる相対的な風と波の方向が全て異なるので、常に頭の中で計算して、ベストなスピードを出すために手元で微調整をし続けなくてはならない。まさに、オタクにピッタリのスポーツ。この自然との対話、あるいは戦いがたまらなく面白い。

 今回の大会で今までと大きく異なる事は、ボートがマルチハルになったことだ。これは自分の知る限り、アメリカズカップの歴史上初めてだ。スイスのチームはカタマラン(双胴船)で、アメリカのチームはトライマラン(三胴船)だ。

 自分はデザイン的にモノハル(単胴船、いわゆる普通の形の船)よりもカタマランの方が好きだ。あのハルの曲線的な細さが美しい。カタマランはモノハルと比べて接水表面積が小さいので、摩擦が減って直線では大きなスピードが出る。

 ただ、複数のハルがあるために横幅が広くなり、減速させずに方向転換するのがとても難しい。また、セイルしてみるとわかるが、モノハルに比べて自分と海とを遮るものがないので、海水をもろにかぶる。また、一旦チンする(ひっくり返る)と、元に戻すのがモノハルと比べて難しい。

 第1レースはヨーロッパ中央時間の月曜朝10時開始。これってアメリカ東海岸時間の朝4時だな。ウェブキャストで世界中どこにいても観られる。なんとか朝早く起きて、仕事に行くまで観てみよう。

土曜日, 2月 06, 2010

snow

 昨晩から記録的な大雪だ。日本大使館を含め、政府関係のオフィスは昨日の午後12時半にクローズして、職員は帰路を急いだようだ。雪かき用にシャベルを買いに行ったが、売り切れ。。。みんな考えることは同じだ。

 この2週間はエレクティブだったので、比較的時間に余裕があった。ちょうど家族がみんな風邪をひいたので、家の仕事の手伝いをしたり、子供を小児科に連れて行ったり出来て良かった。

 時間があったので、プロジェクトの方もよく進んだ。同時に、自分のPCの機能的限界に近付いているようだ。メモリが2GBしかないので、計算にやたらと時間がかかる。あと、Linuxに完全に移行しなけりゃならなそうだ。Hに頼んでデスクトップを買ってもらおう。

火曜日, 1月 26, 2010

logic

 予定通り、今日は一日中Nのグラントの査読に明け暮れた。加えて、Hのバイオスケッチを新しいフォーマットに変えてあげたり、午後は外来があったりして、相変わらず忙しい一日だった。

 人のペーパーやグラントを読んでいつも感じるのは、科学者にとって最も重要で本質的な要素は何かと聞かれたら、それは論理的思考力だ。世俗的な科学者のイメージと違って、素晴らしいひらめきや、頭の回転の速さや、技術上のテクニックは科学者の能力にとってあまり本質的ではない。

 グラントの査読者は書かれているテクニックに全て精通しているわけではないから、論理に整然性があるかどうかを中心に評価するわけだ。もちろん、これに研究全体の仮説やら重要性やらが加わる。

 もう人のグラントは散々読んだので、グラントの穴を見つけるのがうまくなってきた。NIHグラントのstudy sectionで働くのも面白そうだ。でもその前にそろそろちゃんと自分のグラント書かなきゃ。。。

 あまり関係ない話だが、高校の時の数学を教えてくれたDr.Oがよく言っていた。
「似ているものは本質的に同じ。全く似ても似つかないものも、実は本質的には同じ。」

 これは命題(statement)なので、正しいかもしれないし、間違っているかもしれないのだが、この命題の正しさを痛感することがしょっちゅうある。研究をする上で、この考えほど役に立つものはない。

日曜日, 1月 24, 2010

new week

 この前のドーナツ問題をようやくプログラムに書き終えて、バグ取りも終わって、まともなデータも出た。ちゃんとしたフィギュア(図)もできたので、これで一段落。

 毎週日曜の夜に、これから始まる1週間の最も効果的な過ごし方を考える。今週も忙しくなりそうだ。

 今週やらなきゃいけないのは、重要度の順位に従って、
1.Nのグラントの査読 - 最上位
2.球面問題の文献検索、データ計算
3.夏に書いたペーパーのリビジョン提出(今回でアクセプトされそう、頼むぜ!)
4.ドーナツ問題のデータ計算の続き
5.ボストンのRが送ってくれたデータの解析
6.臨床研究のミーティング - 最下位

 今週は金曜の夜からCCUの当直だ(=週末は全く寝れない)。外来が半日あるので、実質4日でしたいことを一通り終わらせなくては。無駄にしている時間はない。

土曜日, 1月 23, 2010

format change

 Nのグラントの手伝いをしている。NIHフォーマットでバイオスケッチ(短い履歴書のようなもの)を出してくれと言われて、昔書いたやつをちょっとアップデートして送ったら、フォーマットが変わったからこれじゃいかんという。

 NIHのウェブサイトに行って調べてみたら、バイオスケッチの最初に短いパーソナルステートメント(PS)を書かなきゃいけないことになっている。このPSで、研究プロポーザルにとって自分の知識と経験がいかに最適であるかを説明しなくてはならない。

 めんどくさ。。。これを書くのに午前中いっぱいかかってしまった。PSは最近書いてなかったから、今後のネタとしてとっておこう。

火曜日, 1月 19, 2010

bicycle

 むちゃくちゃ忙しい。あっちのプロジェクトをちょっとやって、その合間にこっちのプロジェクトの計算をちょっとやって、なんてやっているうちに、まさに自転車操業状態。

 そういえば、高校の時に英語を教えてくれたH先生は、「自転車操業」を"To run operations on a bicycle"と訳していた。ほんとか??"To run operations on pedals"の方がそれっぽいけど。

月曜日, 1月 18, 2010

history

 日本に帰る知り合いがただでくれたので、塩野七生の「ローマ人の物語」を読んだ。文庫本の「迷走する帝国」(32, 33, 34巻)と「最後の努力」(35, 36, 37巻)を一気に読んだ。

 「ローマ人の物語」シリーズは「危機と克服」くらいで止まっていたが、久々に読んで再び歴史の面白さを思い出した。

 今回読んだ部分では、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスが始めたプリンキパートゥスから、ディオクレティアヌスから始まったドミナートゥスへの移行がどのような必然性で行われたか、またキリスト教が何故ローマ帝国で台頭したかがとてもよく描写されていると思う。

 今まで影響を受けた本は沢山あるが、古典が多い。ニコロ・マキアヴェリの「君主論」(The Prince)とマルクス・アウレリアスの「自省録」(The Meditations)はすぐに思い浮かぶ。久々にまた読みたいけど、どうやって時間をひねり出そうか。。。